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2013/07/30

【モーリシャス/ブルーベイ】 セレブな島であわや入国拒否&極楽自炊生活

この透明度の高い海。これぞ南国……ただし真冬

モーリシャスと言って思い浮かべるのは、透明な海、トロピカルカクテル……などまさにリゾート! しかし、バックパッカーの僕たちには、そんなリゾートはとても手が届かない。なんと一泊200〜800ユーロ(26000円〜青天井)ぐらいはするのだ。

その中で僕らはなんとか一泊6000円の宿を見つけ出し、予約。マダガスカルからモーリシャスへ飛び立った。

モーリシャスの入国審査は厳しいと聞いていたが、Tシャツ、サンダル姿の僕は目立ったらしい。早速イミグレで止められる。

審査官「帰りの航空券は」
僕「ここにありますよ。3日後にレユニオンに行きます」
審査官「日本に帰る航空券は?」
僕「レユニオンの後、マダガスカルに行って、そこからケニアのナイロビ、エジプトのカイロに行きます。そこで買います」
審査官「なんで日本への航空券を持ってないんだ? 日本への航空券がないと入国はさせない」
僕「カイロで日本行きを買うと安いんだよ」
審査官「……待っとけ」

他の客に次々と順番を抜かされ、僕らともう一人のフランス人パッカーがイミグレに残される……。そのフランス人なんて「こんなことされるなら、マダガスカルに今すぐ帰る〜〜」と叫んでいる。

帰ってきた審査官に職業、今持っているお金、貯金額などを細かく聞かれ、やっと3日間のビザをもらえた。
あわや入国拒否になるところ。貧乏人には異常と思えるほど冷たい対応の国、それがモーリシャスだ。

キレイだけれども真冬だけに入っている人は少ない

でも海を見ているだけでも心が洗われる。現地人も足だけぴちゃぴちゃ

2泊のみの滞在なので、宿は空港から近いブルーベイにした。
ここは、海がキレイでシュノーケリングやダイビングにも向いているらしい。早速、海に行ってみたが、7〜8月は南半球では冬。常夏のモーリシャスでも水はかなり冷たい。ヨーロピアンたちはざぶざぶ海に浸かっているが、貧弱日本人の僕たちは、足下を濡らす程度にしておいた。

その代わり、そんなに期待していなかった6000円の宿(レンタルルーム)が素晴らしい。
陽光差し込むキッチンにベッドルームが3つ(テラス付き)。

冷たすぎる海のことは忘れ、久々の自炊に精を出すことに。


料理を作るのは嫁のストレス解消にもなる
この日の豪華夕食は早めの5時過ぎから。延々と飲み続ける


この冷凍エビの塩焼きが最高にうまい

暗くなると無駄に広いリビングでマダガスカルワインを一杯

次の日の遅めのブランチはBLTエッグサンド。ビール付きで!

 3ベッドも寝室がある部屋なので、もっとバックパッカーの人数を集めて、長期滞在したらモーリシャスをお手軽に楽しめるかも。ただし、ここの入国審査はもう二度と受けたくないけど……。

■モーリシャス/ブルーベイ安宿(レンタルアパート)情報


ペンギンビラ(現地の発音ではピングゥインビラ)

公式ページ:http://www.pingouinvillas.com/

住所:94 A Daurades Road, Blue Bay,  MRU

Tel: 1 (230) 7583837, Fax: 1 (230) 6373051

・キッチン、リビング、3寝室、テラスなどなんと125平方メートル:扇風機あり・ホットシャワー・wifiスムーズ
・expediaで一泊6000円で予約
・管理人は基本いないが、たまに掃除とかをしている。帰りは、その管理人が500モーリシャスルピー(1500円)で空港まで送ってくれた。タクシーだと600モーリシャスルピー
・パブリックビーチまでは歩いて5分
・パブリックビーチからバスor乗り合いタクシーでロンドンというスーパーまで、約10分(50モーリシャスルピー=150円)。パブリックビーチの周りに少しだけレストランやカフェがあった。

2013/07/28

【マダガスカル/アンツィラベ】マダガスカル式温泉体験

妹と合流した6日間の3人旅はあっという間に時間がたってしまった。
旅の途中で人をお見送りするのは…、さみしいものですね。

もうしばらくマダガスカルに滞在する私たち2人は、
首都アンタナナリボから車で3時間ほどの「アンツィラベ」へ向かった。

ここを目指した理由は、ずばり硫黄泉の温泉に入ること!!
まさかマダガスカルに温泉があるとは知らなかった。
どんなところかわからないけど、とりあえず行ってみよう。

悪名高きタクシーブルースに揺られること約3時間。1シートに大人4~5人がぎゅうぎゅう詰め。
(2人で20,000Ar=約900円)

アンツィラベではプスプスと呼ばれる人力リヤカーが人々の足になっている。
「近くを散歩するだけだから乗らないよ」と言っても「次乗ってね」と人懐っこい笑顔のおじさんたち。
多少しつこくても嫌な気がしないのは、田舎町独特ののんびりした空気のせいか。
背中に数字が入っているTシャツが流行。
※とはいえアンツィラベはマダガスカル第3の都市です。

アンツィラベは歩いているだけ楽しい出会いのある街だった。
昼間から地元客でにぎわう飲み屋、日曜雑貨から肉・魚に至るまでなんでも揃う活気ある市場、それに温泉…、
あぁ、私の大好きなものばかり並んでいる!!!俄然テンションがあがる!
ラブ、アンツィラベ。

飲み屋の店員家族。瓶ビール1本、2000Ar=約90円。

さらに別の飲み屋のおじさんとダンシィング!!

市場にて麺をすする。

市場で出会った兄弟。はにかんだ笑顔がやさしくてかわいい。

サンタもいる。

サッカーのボードゲームに熱中する、それなりにいい年の男たち。

そして温泉へ。
温泉といってもやはり日本のそれとは違い、入浴時間は「20分」と決まっている。
浴場は共用ではなく、個室形式だ。

温泉はケガや病気の療養にも利用されているようで、施設内はどこか病院のよう。

私たちは2人で大きな風呂場へ案内された。

個室内には大きな浴槽がデーンと置いてあり、おばちゃんが蛇口をひねってお湯をためてくれる。
お湯をためている間に「さぁ、裸になりなさい」と促され、しばしすっぽんぽんで待機。
お湯がたまったところで「どうぞ」と言われ中に入り、あとの20分間は自由に入浴ができる。
特に洗い場のような場所はなく、よくわからないまま「えいやっ!」と風呂の中で体をゴシゴシ。
急げ急げっ!

ややにごっていて硫黄臭のするぬるめのお湯。四方から心細い泡が出るジャグジータイプ。

お風呂のあとはマッサージへ。
慌しく服を着て、マッサージルームに移動すると、またおばちゃんに「さ、服を脱いで」と言われる。
「えぇーー、なんかお茶を運ぶ男の人が行き来してるんですけど…」と思いつついさぎよく脱ぐ。
「パンツも脱ぎましょうか?」と聞くと、「それは結構よ」と言われベッドの上へ。

「さぁひとつ、もみもみ頼むよ」と夫。いきなり仰向けで待機。

私にはおばちゃん、夫にはお兄さんがそれぞれ付いて、同時に30分間のマッサージスタート!
オイルを使い、足の先から頭のてっぺんまで徹底的にもみほぐしてくれた。きもちいい!
後半は仰向けになり、完全におっぱいペロン。パンツはオイルまみれで続行。

おばちゃんは私の頭側に立ち、ぐぐっと腕を伸ばしてくるので、
自然と私の顔はおばちゃんの巨乳に何度も埋もれることになる。
そんな体験もできる素敵な場所でした!
※このオイルは流してくれないのでホテルに戻ってから急いでシャワーへGO!だ。


楽しかったアンツィラベの旅もあっという間だった。
この街、かなり大好き。
もう一度マダガスカルに来たい、と強く思う私であった。

■マダガスカル温泉情報

入浴料(2人・20分) 9,000Ar(約405円)
マッサージ(1人・30分) 6,000Ar(約270円)
シャンプーや石けんはないので要持参。
バスタオルあり。

■マダガスカル・アンツィラベ  安宿情報

オテル・ハシナ(Hotel Hasina)
B.P.15Ave.Jean Ralaimongo

・ダブル、トイレ・ホットシャワーで37,500Ar(約1,688円)
・清潔で快適。湯量も文句なし
・周辺にレストランや店もあり便利(ただし日曜はほぼすべて閉まる)
・レセプションは英語が通じる

2013/07/26

【マダガスカル・アンタナナリボ】"ワオキツネザルとキス?” できる世界唯一の動物園

あのワオキツネザルとこの距離!!

無事にマダガスカルの首都・アンタナナリボに帰り着いた僕ら。最終日、妹は市場でお土産を値切り、買いまくり、空港へ向かった。

しかし、乗る予定の飛行機が電光掲示板に表示されていない。
「マダガスカル航空はこれだから……」と一同不信感を持ったのだが、なんとフライト予定日は明日というマヌケな結果に。

気を取り直し、翌日に目指したのは市内にあるチンバサザ動物園。なんとここでは(賄賂を渡せば……)あの希少動物・キツネザルに触れるというのだ!!

動物園の入り口。地元民は入場料400アリアリ(22円)


もちろんマダガスカル固有のゾウガメもいる。背番号は永久欠番の衣笠

見たこともない謎な鳥。キツネザル以外の動物も充実

そしてキツネザルの檻の近くに行くと、飼育員が怪しく手招きしてくる。檻の中に入ると、飼育員が蜂蜜を手や頬に塗ってくれ、それをキツネザルが舐めにくるのだ。

指を持つキツネザルがカワイイ

こんな風に両側から飼育係のオッサンが蜂蜜を塗る

しばらくすると、両手に花ならぬ両肩にキツネザル

やはりこの動物はアホっぽい

キツネザル界のアイドル・ワオギツネが膝の上に


こんな動物も特別に見せてもらえました

これだけキツネザルと遊んだので、僕らは賄賂(チップ)もはずんで20000アリアリ(900円)。数年前のブログでは1000アリアリでいいとも書いてましたが、まぁ観光客の気持ちですね。賄賂になんかせずに、可視化できる金額にすればいいのに。


マダガスカル観光情報 

■チンバサザ動物園

入場料10000アリアリ(=450円)。カメラ持ち込み料2000アリアリ。
バス(タクシーベ)では行きづらいので、市内からタクシーで7000アリアリぐらい。


2013/07/24

【マダガスカル/ムルンダヴァ】 世界一周で自慢したい絶景 バオバブ並木と夕陽

これを見るためにマダガスカルに来た。旅をしていて良かった

野生のキツネザルを堪能し、ムルンダヴァという町へ帰ることになった。
袋ラーメンを自炊したランチをとって、13時頃にキリンディーを出発した。
フランス語しか通じないドライバーに身振り手振りで"愛し合うバオバブ"を説明する。


ふたつの木の幹が絡まり合う"愛し合うバオバブ"

こちらの姉妹もバオバブを体で表現

道行くとこんな光景が広がる

愛し合うバオバブから数キロ離れたところに今日の夕陽ポイント・バオバブ並木の小さな村があった。
まだ夕陽まで1時間近くある。だが、その間に近所の子どもが寄ってきて、遊んでくれた。

妙になれなれしい子どもたち

カメレオンを持ってきては、見せつけてくる

最後にはおんぶをせがむ始末

地球にはこんな風景がある。世界は広い

バオバブを下から見上げるとこんな感じ

お土産のバオバブの木が並木に映える(2つで8000アリアリ=360円)

■安宿情報

ラ サンビーチ
Le Sun-Beach

住所:BP 22 Nosy-kely, Morondava, Madagascar

・トリプル:ACあり、ファンあり・ホットシャワー・wifiは庭の方ならつながる
11150アリアリ(=5017円)
・とてもキレイで居心地のいいホテル
・オーナーのフランス人は英語も話せて、食事メニューを全部説明してくれる
・併設のレストランは奥さんが管理。3人でビール、ワインを飲んで100000アリアリぐらい(=4500円)。マダガスカルの中でもクオリティーが高かった。特に魚料理がオススメ。
・写真は宿にあった卑猥な置き物

2013/07/23

【マダガスカル/キリンディ】この愛くるしいキツネザルはサルなのか?

「はっ、何でしょうか1?」とカメラ目線のクロキツネザル。

インド洋に浮かぶマダガスカル。
「名前は聞いたことあるけど何があるの?」と必ず問われるこの島で
急遽、妹と合流することになった。

久々の再開に胸を弾ませつつ、「ちゃんとバンコクで乗換えできたかな」など
自分たちのこと以上に心配しながら空港でお出迎え。
スルメ、せんべい、梅干など、すばらしい救援物資とともに妹がやってきた!

いつもの機内自分たち撮り+妹

マダガスカルの首都「アンタナナリボ」から最初に目指したのは
西部に位置する「ムルンダヴァ」と「キリンディー」。

マダガスカルの面積は日本の1.6倍。
思っている以上に広いのだが、交通網がとにかく整っていない…。
タクシーブルースと呼ばれる乗り合い自動車があるが、
人をぎゅうぎゅうに押し込んでひたすら悪路を行くという恐ろしいもの…。
やたら時間がかかる上、最近では度々強盗に襲われるそう…。

夜の走行を避けるとムルンダヴァまで行くのに2日かかってしまう。うぅー、ボツ。
今回、妹がマダガスカルにいられる時間は6日間。弾丸旅行なのだ。

で、どうするかというと飛行機(マダガスカル航空)に乗ることになる。
1時間足らずのフライトで、1人往復約6万円!!絶叫価格である。
利用者が少ないのでひたすら航空代が高騰するという悪循環。
マダガスカル、とーーーっても楽しい国なのにこのあたりに難ありですな。

さて、ムルンダヴァ。
ここを目指した理由は、「キツネザル」と「バオバブの木」を見るため。
いずれもマダガスカルにだけ生息する動物と植物だ。

キツネザルを見に向かったのは、ムルンダヴァから北東約60キロにある「キリンディー森林保護区」。
マダガスカル固有のサルや鳥、カメレオンなどが多く生息しているらしい。

キリンディーまでの行き来はタクシーをチャーター。
近くの宿「ブーゲンビリヤ」のレセプションにて申込み。
2日間、キリンディーまでの往復&バオバブ並木行き含めて340,000Ar(約15,300円)。
シャイでやさしいタクシー運転手さんと。

アフリカのサファリは車に乗って周るのが主流だが(肉食獣がいるので当然か)、
キリンディは森の中を歩いて周り、野生の動物を発見しながら観察するのが特徴。

夜行性の動物を見るため、1泊2日でバンガローに泊まり、
「ナイトサファリ」と「モーニングサファリ」を堪能した。
(入場料25,000Ar/人・ナイトサファリガイド30,000Ar/回・デーサファリガイド20,000Ar/回)

感想はずばり、「ちょっと何なのぉ~この動物ぅ。アホっぽくて超かわいいんですけどぉ~」です。

ヘッドライトを装着して森の中へ。
真っ暗闇の中からガイドが動物たちを見つける見つける。なぜ見える!??

森の中はひそひそと声を潜ませて。
「あそこにレミュールがいるよ」とガイドが懐中電灯を当てて教えてくれる。なぜ見える!??

目がまん丸!

とっても小さいピグミーネズミキビトキツネザル。
逃げないのが不思議だったが、実はまぶしくて動けないらしい。か、かわいすぎる!

手の平サイズの何か。かわいい。
葉っぱがカサッという小さな音だけでガイドさんが発見。すごい。

翌朝早く目覚めた妹がバンガローの近くで見つけた動物。犬のような…!?
聞くとマダガスカルに生息する最大の肉食動物で、食物連鎖の頂点に立つ「フォッサ」とのこと。
人間も牛も食べるという。見られるのは珍しいことらしいが、お、恐ろしい…。

朝のサファリではベローシファカをたくさん見ることができた。
枝から枝へ軽快にジャンプ!かなりかわいい。

集団でひたすら木の実を食べ続けるキツネザル。

そろりそろり歩いてるつもりみたいだけど…。
大家族で近づいてくるサルたち。

いずれも今まで見たことのない珍しい動物をしっかり満喫。
キツネザル、といっても彼らはキツネではなく歴としたサルの仲間。
でもどこかサルにタヌキを足したような、丸くてまぬけで愛くるしい彼らにすっかりはまってしまった。
枝にぎゅっと抱きついている手と、何も考えてなさそうな丸い目が最高です。

こりゃまた日本ではやっちゃいますよ、キツネザル。
流行に敏感なあなたは、要チェキラ!!

キリンディー森林保護区・宿情報

・3人で泊まったバンガロー:電気、ベッド、トイレ、シャワーあり 90,000Ar(約4,050円)
・キリンディー保護区で泊まれる施設はここのみ(私たちは宿もブーゲンビリヤで予約してもらった)
・レストラン併設(やや高いので節約したい場合は要持込)