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2015/08/25

『長渕剛 富士山 オールナイトライブ 2015』の天国と地獄


僕は20年以上、長渕剛のファンである。歌詞内容について行けない時期もあった。だけど小中学生の時に好きになったものは、30歳を過ぎてぶり返してくるものだと知った。広島カープ、電気グルーヴ、長渕剛……仕方がない。

11年前の桜島ライブも仕事をほっぽりだし、行った。だから今回も行かなければいけなかった。



2015年8月22日。午前11時に高円寺駅を出発。中央線を高尾で乗り換え、富士急で河口湖へ。





バス乗り場から会場直通のバスに乗る。約1時間。これで往復4500円とは……。
15時40分には着いた。会場まで1キロ。徒歩である。ここもスムーズに30分ほどでブロック近くにまで来れた。



会場内の飲食ブース、物販ブースはすでに長蛇の列。特に興味もないので、ブロック内で時間を潰す。水、食料などを持ち込んだので、会場内では1円も使わなかった。



夕方、一瞬富士山が顔を出した。あとは、雨が降らないことを祈るのみだ。

ヘリコプターから長渕が登場し、ライブが始まった。

ライブ内容については、もうしばらく長渕ライブは行かなくていいやと思ったのであまり書かない。

アコースティック弾き語りはいいが、バンド部分の拳上げには僕はほとんど参加しなかった。妙に政治臭いが、底が浅い歌詞も多く、本当に「もういいや」という気分だったのだ。
3部で終わっていれば、気持ち良かったと思う。天国だったのは、自分のいたブロックから近く、アコースティックセットのサブステージだけだった。

ライブのセットリストは記事の最後に置いておく。




午前6時半に終了。ここからが地獄だった。写真の通りの規制退場。一番最後の人はライブ会場に6時間以上置き去りにされる。僕は幸いカ行だったので、9時過ぎに呼び出された。



行きはあれほどスムーズだった1キロの道を抜けるのに1時間以上かかる。さらにピストン輸送するバスで、それぞれの目的地に向かうバス乗り場に向かった。10分という説明だったが、40分近くかかった。
そこから河口湖へのバスも渋滞に巻き込まれ1時間半。結局15時半に新宿へと着いた。

夏フェスと思えば納得もできるが、会場といい、盛り上がりといいなんか不完全燃焼な長渕オールナイトライブだった。




長渕剛オールナイトライブ 2015in富士山麓 セットリスト

第一部開始21:05

01 JAPAN
02 GO STRAIGHT
03 SHA-LA-LA
04 ひまわり
05 GOOD-BYE青春
06 愛してるのに(弾き語り)
07 くそったれの人生
08 裸足のまんまで
09 かましたれ(弾き語り)
10 夏祭り(弾き語り)
11 パークハウス701in1985
12 Thank you woman
13 泣いてチンピラ
14 勇次
第一部終了 23:22

第二部開始 00:28
15 とんぼ
16 親知らず
17 三羽ガラス
ゲスト~てぃんさぐぬ花(Maico) 
18 家族(Maico&般若&輸入道)
19 SUPER STAR
20 蝉-semi-
21 カモメ
22 ひとつ
23 しあわせになろうよ
24 女よ、GOMEN
25 ファイティングポーズ
26 東京青春朝焼物語
27 桜島
28 巡恋歌(弾き語り一番のみ)
第二部終了02:07

第三部開始02:52
29 絆-KIZUNA-(サブステージへ)
30 LONG LONG TIME AGO(弾き語り)
31 乾杯(弾き語り)
32 CLOSE YOUR EYES
33 シェリー(弾き語り)
34 鶴になった父ちゃん(関ちゃん&笛吹利明の弾き語り)
35 STAY DREAM(メインステージへ)
第三部終了04:03

第四部開始04:45
36 明日をくだせえ
37 青春
38 しゃぼん玉
39 Myself
40 LICENSE
41 富士の国
42 明日へ向かって
43 success
44 明日へ続く道
第四部終了06:25











2015/08/16

画鬼・河鍋暁斎の猫と問題児集団・Chim↑Pom(チンポム)


東京駅近くの三菱一号美術館で開催されている『画鬼暁斎』。河鍋暁斎の代表作が一挙に見られるのがありがたい。また明治時代のお雇いイギリス人・コンドルとの交流、コンドル自身が描いた暁斎風の絵も展示されていた。
 
コンドルは当初こそ日本マニアの変わった外国人だったのであろうが、暁斎に弟子入りし、日本人の妻を娶り、生涯を日本で過ごした。本業の建築家として、鹿鳴館や三菱一号館を設計した。

暁斎は幕末から明治にかけて活躍した絵師で、狩野派の流れをくみながらも、独特のユーモアセンスが評価されている。例えば猫であっても以下のようになる。


ほかにも妖怪、狸、蝉を獲る布袋さんなどもあったが、思いの外見応えがあったのが、春画である。
多分当時の人々からは実用性がない作家としてみられていたのだろう。エロ劇画界でいえば、巨乳すぎてわけがわからない羽中ルイ(藤子スタジオで働いていたとか)、ストーリーが過激すぎる早見純、シュールな絵柄のむら・むらなどだ。後世評価されるのはこういう作家なのだ。

三菱一号美術館 『画鬼暁斎』は9/6まで
 http://mimt.jp/kyosai/




さらに高円寺でChim↑Pom(チンポム)の『堪え難きを耐え ↑ 忍び難きを忍ぶ 展』を見に行った。

Chim↑Pomは2005年から活動するアーティスト集団で、その10周年記念の展示であった。

広島の空に『ピカッ』と描いたり、ネズミをつかまえる『スーパーラット』が動物愛護団体から抗議を受けたり、賛否両論が多い問題児集団でもある。



たしかに人の神経を逆撫でするような作品も多いが、その後広島の人たちと仲良くなったりもしているようなので、耳目を集める意味ではまさに現代アート活動をしている。
写真は『堪え難き気合い』福島の瓦礫近くでひたすら気合いを入れ叫ぶ映像作品だ。
これすら海外の「放射能、福島、慰安婦、朝鮮……」などのNGワードにひっかかるらしく展示内容を替えさせられたらしい。

なんでもかんでもダメと規制される世の中なんだから、Chim↑Pomがせめて作品発表を続けていけるぐらいになってほしい。

Chim↑Pom公式サイト 展示は8/15まで
http://chimpom.jp/jp/


■tocanで中村淳彦さんをインタビューさせてもらった。
以前から薄くつながりはあったのだが、ちゃんとお会いしたのは初めて。
AVから介護業界、ブラック企業のポエムと中村氏の先を見通す力に驚愕した。
前後編なのでゆっくり読んでほしい。






『AV、介護、ブラック企業を貫く“ポエム問題”をノンフィクション作家・中村淳彦が語り尽くす!!』
http://tocana.jp/2015/08/post_6957.html

『「介護業界の恐ろしさは底なし」AV業界もビックリの地獄が広がる介護業界を中村淳彦が語る』
http://tocana.jp/2015/08/post_6962.html


ちなみに後編は公開から2週間ほどずっと人気記事でかなりバズられてるみたい。
最近良く『バズる』って言葉を聞くような気がする。意味はツイッターやFacebookで広まって、たくさんの人の話題になるということらしい。


2015/08/12

ケ・ブランリ美術館のマスク展が日本に来ていた


もう6月の話になるが、東京都庭園美術館でフランスのケ・ブランリ美術館所蔵の仮面を展示するマスク展が行われているとのことで行ってきた。

ケブランリ美術館といえば世界一周中に見つけて大喜びしていた場所だ。
http://tabinogara.blogspot.jp/2013/08/blog-post_13.html



あの仮面たちがやってくるならと期待して向かった。ちなみに仮面に関係するものを身につけて行くと100円引きというドレスコード割引があったので、メキシコで買った仮面の置物を鞄につけて行った(上記写真)。嫁はマッドメンTシャツを早速着る。

庭園美術館自体旧朝香宮邸と呼ばれ元は元皇族の住んでいた場所らしい。

館内は撮影禁止。本当に日本の美術館は撮影禁止が多い。よそから借りてきたものだから仕方ないのか。民族が作った仮面自体に著作権はあるのだろうか。

展示されていたものには西アフリカ(ブルキナファソ・マリ・ナイジェリア)、マッドメンの故郷・パプアニューギニアのものが多く、楽しめた。


東京都庭園美術館 マスク展は6/30まで
http://www.teien-art-museum.ne.jp/ 



■表紙がV6の『別冊カドカワDIRECT』07/29発売。

僕は『渋谷系特集担当』で田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)、Yogee New Waves、思い出野郎Aチームにインタビュー。カジヒデキさんのページやCDレビューなどを編集。

『わたしの好きなJ-POP』企画でクリス松村さんに80年代アイドルを語ってもらいました。





別冊カドカワ DIRECT V6 総力特集 (カドカワムック)

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